加賀の温泉郷を彩る特産品

加賀市の物産品

加賀市の物産品の代表として、九谷焼と山中漆器の伝統工芸2つを紹介。特に山中漆器の進取性と、生産額が全国一であることを知ってもらう。また食品の代表選手としてご当地グルメの片山津バーガーを紹介する。

九谷焼 途絶えた理由は 今も謎

加賀市の物産を語る上で欠かすことのできないのが、なんといっても九谷焼でしょう。小松市の紹介の際に少し触れましたが、大乗寺藩初代藩主前田利治の時代に現在の加賀市内にあたる九谷村で質の良い陶石(陶磁器を作るための材料となる石)が発見されたことをきっかけに、伊万里焼の技法を参考にして磁器の生産が始まりました。磁器を焼く窯もこの九谷村に設けたため、「九谷」焼の名がつけられたのです。しかしながら50年ほどが過ぎた後に、九谷焼の生産は一時期途絶えてしまいます。その理由は藩の財政難だとか諸説あるようですが、未だに謎とされています。その後は先のページで書いたように、現在の小松市にあたる場所で復活を遂げたのです。九谷焼が興ってから一度途絶えるまでの時期に作られた九谷焼は、現在では特に「古九谷」と呼ばれ重宝されています。前のページで紹介した十万石まつりではこの古九谷の、しかも直径2メートルもある大皿を神輿に乗せて惜しげもなく担ぎまわるわけですから、その豪快さがわかっていただけると思います。能美市には九谷焼資料館がありますが、加賀市にも「九谷焼美術館」が存在します。ネットで所蔵品の写真を見ることもできるので、まずはそこで調べてから、興味が湧いたなら実際に美術館へ足を運び現物を間近で見てみるのがよろしいかと。

今もなお 山中漆器は 進化する

そして九谷焼と並ぶ伝統工芸として、「山中漆器」(あるいは「山中塗」)の存在があります。安土桃山時代に山中温泉の近くにある集落で始まった山中漆器は、始めは温泉客へのお土産用としての位置づけでした。後に江戸時代になると、ほかの地域からも技術を導入するなどの努力により現在の山中漆器の基礎が作り上げられ、塗り物の産地として発達してきました。ちなみに漆器の制作には、木から椀などの形に土台を彫りだす「木地」、できた土台に漆を塗って強度を上げ見た目を美しくする「塗り」、さらにその上に漆と金粉・銀粉でもって絵を付ける「蒔絵」という大きく分けて3つの工程があるのですが、その中でも山中は「木地」に秀でているといわれ(ちなみに輪島は塗り、金沢が蒔絵)、山中塗独自の技術も発達してきました。
さらに全国から訪れる温泉客がもたらす情報から刺激を受け、プラスチックやウレタンを使った「近代漆器」の生産にいち早く取り組んだのです。その結果として伝統的な漆器と合わせた生産額は全国でもトップに輝いています。そのため山中漆器には茶道具として使うような高級品から、普段の食事で使うような身近な品まで幅広い間口があります。身近な品の例としては、(また小松の話題になってしまいますが)この佃煮などの伝統食品詰め合わせの容器として山中漆器が使われていたりいます。器には歌舞伎の意匠が施されており、さながら加賀と小松のコラボレーションといったところですね。
少し脱線しましたが、山中塗が伝統と革新の共存した面白い工芸だという事を知っていただけましたでしょうか?さらに最近ではバイオマス素材を使った器づくりにも手を広げているようです。山中漆器はこれから先どんな進化を遂げるのか楽しみですね!山中温泉ではGW期間に「山中漆器まつり」なるイベントも開いていますので、山中漆器を使ってみたいと思った方、ぜひ足を運んでみてくださいね。

片山津 温泉卵で B級グルメ

また、加賀市には食べられるものに関してもいろいろと特産品があります。その中で、特に加賀市ならではというのが「片山津バーガー」です。いわゆる「B級グルメ」に分類されるであろうのこのハンバーガーは、片山津の温泉で作られた温泉卵を使ったハンバーガーなのです。今のところこの片山津バーガーを提供している店舗は2桁もありませんが、その味はどの店も工夫を凝らしている事でしょう。(※私は食べたことないです)片山津温泉を訪れたら、そのついでに食べてみてはいかがでしょうか。きっと良い話のタネになると思いますよ。

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